伊豆半島は温暖な気候ながら、11月上旬から12月上旬にかけて各地で紅葉が見頃を迎えます。伊豆の紅葉スポットは中伊豆・天城エリアに集中しているのが特徴で、修善寺周辺だけで複数の名所が楽しめるほか、富士山と紅葉を同時に望めるロープウェイや、渓谷の滝と紅葉が織りなす風景など、伊豆ならではの組み合わせも魅力です。今回は熱海から河津まで、7ヶ所をご紹介します。見頃の時期は毎年の気候によって前後するため、訪問前に必ず最新情報をご確認ください。
熱海梅園(熱海市)
「日本一早咲きの梅」で知られる熱海梅園ですが、実は「日本一遅い紅葉」としても有名です。園内には約380本のカエデ類が植えられており、温暖な気候の影響で見頃は11月下旬から12月にかけてと、伊豆の紅葉スポットの中でも遅めです。例年11月中旬から12月上旬にかけて「熱海梅園もみじまつり」が開催され、期間中は16:30〜21:00にもみじライトアップが実施されます。運が良ければ、早咲きの梅と紅葉を同時に楽しめることもあります。
- 住所:静岡県熱海市梅園町8-11(地図で見る)
- 見頃目安:11月下旬〜12月
- もみじまつり期間中のライトアップ:16:30〜21:00(期間は例年11月中旬〜12月上旬)
- 料金:無料(もみじまつり期間中の一部有料イベントあり)
- 駐車場:熱海梅園駐車場あり(有料)
- アクセス:JR来宮駅から徒歩約8分
一碧湖(伊東市)
「伊豆の瞳」とも呼ばれる、周囲約4kmのひょうたん型の火口湖です。湖畔には遊歩道が整備されており、散策しながら紅葉を楽しめます。伊東市内では比較的知られた紅葉スポットですが、他の観光地に比べると人出は落ち着いており、静かに紅葉を眺めたい方にもおすすめです。見頃は11月下旬から12月上旬頃です。
- 住所:静岡県伊東市吉田815-360(地図で見る)
- 見頃目安:11月下旬〜12月上旬
- 料金:無料
- 駐車場:無料駐車場あり(約45〜50台)
- アクセス:伊東駅から東海バス「シャボテン公園」行きで「一碧湖」下車すぐ
修善寺虹の郷(伊豆市)
SLが走る広大なテーマパークで、和風・洋風あわせて約2,000本の紅葉が楽しめます。日本庭園の菖蒲ヶ池に映る紅葉や、古民家が並ぶ「匠の村」へと続く約1,000本のもみじ林が見どころです。伊豆の紅葉スポットの中では珍しく、期間限定でもみじライトアップも実施されます。見頃は例年11月中旬から12月中旬頃です。
- 住所:静岡県伊豆市修善寺4279-3(地図で見る)
- 見頃目安:11月中旬〜12月中旬
- 営業時間:10:00〜17:00(10月〜3月は10:00〜16:00)
- もみじライトアップ:期間中17:00〜21:00(完全入れ替え制、例年11月中旬〜12月中旬の期間限定)
- 料金:昼間入園 大人1,220円・小人(4歳〜小学生)610円/夜間特別入園料金は別途設定
- 駐車場:あり(有料、1,000台)
- アクセス:伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バス「虹の郷」行きで約20分、終点下車すぐ
修善寺自然公園 もみじ林(伊豆市)
大正13年に修善寺町制施行記念としてつくられた自然公園で、約1haの敷地に約1,000本のもみじが群生しています。伊豆では珍しいもみじの群生地として知られ、天気が良ければ「富士見台」から紅葉と富士山を同時に望めます。虹の郷とは地続きになっており、入園無料で駐車料金のみで楽しめるのが特徴です。見頃は例年11月中旬から12月上旬頃です。
- 住所:静岡県伊豆市修善寺(修善寺自然公園)(地図で見る)
- 見頃目安:11月中旬〜12月上旬
- 料金:無料(駐車場のみ有料)
- 駐車場:紅葉期間中は有料(普通車300円)
- アクセス:修善寺駅から東海バス「虹の郷」行きで「もみじ林前」下車すぐ
昭和の森会館(伊豆市・道の駅天城越え)
道の駅「天城越え」内にある施設で、伊豆の紅葉スポットの中では比較的早い時期に見頃を迎えます。中庭にはわさび田や水車、もみじ林があり、井上靖の旧邸も移築されています。伊豆近代文学博物館(有料)に入館すると、紅葉を眺めながらお茶のサービスを受けられることもあります。ドライブの休憩がてら立ち寄りやすいのも魅力です。見頃は例年11月上旬から下旬頃と、伊豆の中では早めです。
- 住所:静岡県伊豆市湯ヶ島892-6(地図で見る)
- 見頃目安:11月上旬〜下旬
- 伊豆近代文学博物館:入館料 大人300円・小人100円(中庭・もみじ林の鑑賞を含む)
- 料金:道の駅・中庭の一部は無料で見られる範囲あり
- 駐車場:あり(無料)
- アクセス:修善寺駅から東海バス「下田・河津」方面行きで「昭和の森会館」下車すぐ
伊豆パノラマパーク(伊豆の国市)
葛城山(標高452m)の山頂へ登るロープウェイからの絶景が魅力です。山頂の展望デッキ「碧テラス」からは、富士山と駿河湾、そして紅葉に染まった山肌を一度に見渡せます。葛城神社前の大きなもみじの木や、遊歩道のボードウォーク沿いの紅葉も見どころです。ロープウェイに乗るだけで紅葉狩りができる、伊豆でも珍しいスポットです。
- 住所:静岡県伊豆の国市長岡260-1(地図で見る)
- 見頃目安:11月頃
- ロープウェイ料金:往復 大人2,400円(時期・チケット種別により変動)
- 営業時間:季節により変動(冬季は9:00〜17:00頃)
- 駐車場:あり(無料、約200台)
- アクセス:伊豆長岡駅から東海バスで約15分
河津七滝(河津町)
川端康成「伊豆の踊子」の舞台としても知られる、7つの滝が連なる渓谷です。行政区分は河津町ですが、伊豆半島の地理的な中心部に近く、紅葉シーズンには遊歩道沿いの木々と滝が織りなす景色が楽しめます。町営駐車場から下流の出合滝を起点に、上流に向かって滝をめぐるのがおすすめです。
- 住所:静岡県賀茂郡河津町梨本(地図で見る)
- 見頃目安:11月頃
- 料金:無料
- 駐車場:河津七滝町営無料駐車場(約60台)
- アクセス:伊豆急行河津駅から東海バスで約25分「河津七滝」下車
伊豆の紅葉スポットは中伊豆・天城エリアに集中しているため、修善寺を拠点にすれば1日で複数の名所を巡ることもできます。
【編集部メモ】
伊豆の紅葉は、修善寺・天城エリアに集中しているぶん、実は1日でまとめて巡りやすいのが魅力だと思います。修善寺自然公園のもみじ林から虹の郷までは歩いて行き来できる距離なので、この2ヶ所は特にセットで訪れるのがおすすめです。個人的には、伊豆パノラマパークのロープウェイに乗るだけで紅葉と富士山が同時に楽しめるのが、伊豆らしい贅沢な組み合わせだと感じています。
紅葉の見頃は、年によって1〜2週間ほど前後しやすいものです。特に台風や暖冬の影響を受けやすく、思ったより色づきが進んでいなかったり、逆に見頃を過ぎてしまっていたりすることもあります。この記事の見頃時期はあくまで例年の目安として、お出かけ前に各施設の公式サイトやSNSで最新の色づき状況を確認していただくと安心です。
ライトアップが見られるのは熱海梅園と修善寺虹の郷の2ヶ所のみで、他は基本的に昼間の紅葉狩りになります。夜の紅葉を目当てにお出かけの際は、期間や時間帯が限定されている点にもご注意ください。

